歯の治療について
About dental treatment
歯科の治療は「保険診療」と「自由診療」に分かれています。虫歯や歯周病など、ほとんどの必要な治療は健康保険を使って行うことができます。
一方、費用はかかっても見た目の自然さや耐久性を重視したいなどの理由で行う治療は保険の適用外です。歯の健康診断、虫歯予防のための処置、歯列矯正やインプラント(人工歯根技術)やセラミックなどの新しい技術や高価な材料を使う場合も自由診療になります。
要望はハッキリと伝えよう
歯科医にかかる場合に、保険で治療をしてもらいたいときは、はっきりとそのことを伝える必要があります。どのような治療を受ける場合でも、あらかじめどれくらいの料金がかかるかをたずね、不明な点ははっきり質問して、納得がいく治療を受けましょう。
歯の治療費が高額になった場合は医療費控除の対象となります。領収書は大切に保管しましょう。
ただし、医療費控除の対象となるのは「虫歯などの治療目的」が基本です。金歯やセラミックなどを詰めるのは対象となりますが、成人が美容目的で受けた歯列矯正やホワイトニングの費用は控除されないのでご注意ください。
健康保険でできる治療例
虫歯で欠けた部分をつめたりかぶせたりする歯冠修復 | ||
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充 填 |
虫歯になっている部分を削り、材料をつめてもとの形に修復する。
※16金以上の金合金や白金加金、セラミックなどを使うと自費診療。
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鋳造歯冠修復 (インレーなど) |
虫歯で欠けた部分の型をとって金属で鋳造し、欠けた部分をもとの形に修復する。
※16金以上の金合金や白金加金などを使うと自費診療。前歯の場合は材料費の差額負担。
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冠 (クラウン) |
臼歯の虫歯が大きくて、充填やインレーでは回復できないようになった場合、治療後に冠をかぶせる方法。
※金合金やセラミック冠、メタルボンド冠などを使うと自費診療。
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継続歯 (継ぎ歯、さし歯) |
前歯や小臼歯など外から見える歯がひどい虫歯などで歯根しか残っていない場合、自然の歯に見えるように、人工の歯冠を継ぎ足す方法。
※材料に16金以上の金合金やポーセレンなどを使うと自費診療。前歯の場合は材料費の差額負担。
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ジャケット冠 |
前歯や小臼歯に用いられ、自然の歯に似た色調や素材感を持つ材料で歯冠部の全表面を覆う。
※材料にメタルボンド、ポーセレンなどを使うと自費診療。
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なくなった歯を人工歯で補う欠損補綴 | ||
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ブリッジ |
抜けた歯の両隣りの歯を削って土台とし、橋をかけるように連結した義歯を固定する方法。
※材料に16金以上の金合金や白金加金、メタルボンドなどを使うと自費診療。
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有床義歯 (入れ歯) |
歯がないところの歯肉に合わせて床を作り、その上に人工歯をつけて両端のバネや磁石で固定する取り外し可能な入れ歯。部分義歯と総義歯がある。
※金属床や、バネに16金以上の金合金や白金加金を使うと自費診療。金属床総義歯は材料費の差額負担。
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保険外併用療養費制度
わが国の医療保険制度では、原則として保険診療と自由診療は同時に受けられないことになっています。そのため自由診療が一部でもあると、その他の部分も含めて全額自己負担となります。
ただし、医療技術の進歩や患者のニーズの多様化に対応するために、厚生労働大臣の定める先進医療や特定の保険外サービスについては、保険診療との併用が認められています。(保険外併用療養費制度)保険診療で認められている診療については保険が適用され、それ以外については全額自己負担となります。
保険外併用療養費制度が使える治療例
- 前歯の鋳造歯冠修復・歯冠継続歯
- 金属床総義歯
- 13歳未満の方に行われるフッ素塗布・シーラント